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まん延防止等重点措置解除後のオミクロン株感染

2022/03
まん延防止等重点措置解除後のオミクロン株感染

新型コロナウイルス感染第6波は終息が見えてきました。令和4年3月21日ほぼ2ヶ月間のまん延防止等重点措置が解除され、日常生活が戻るようになります。しかし、全国の感染発症はまだ27,000人もいて、十分に終息したレベルではありません。オミクロン株感染は今後ステルスオミクロンといわれるBA.2株が増えてくる可能性があり、すぐに終わることはなさそうです。








 昨年12月から始まった新型コロナウイルス感染第6波のオミクロン株感染は、全国的に収まりつつありますが、まだ全国で一日27,000人以上の発症が続いています。

令和4年3月21日にほぼ2ヶ月間続いたまん延防止等重点措置が解除され、日常生活が元に戻ることになりますが、感染の危険は少しも変わっていません。

第6波のオミクロン株は前のデルタ株に比べ症状は軽いのですが、潜伏期間が2-3日と早いため感染力は強く集団での発症が起こりやすくなっています。




年代別にいえば、オミクロン株では10歳未満と10代が最も多数を占めます。また、ウイルス表面のスパイク蛋白の変異が30と多く、コロナワクチンの効果もデルタ株より落ち、ブレークスルー感染といわれるワクチン接種後の感染が起こりやすくなっています。

ワクチン未接種が多い10歳未満、10代などの若年層では、幼稚園、保育園、学校などの集団が家族と同様感染が起こりやすくなる原因と思います。オミクロン株の感染は一部を除けば若年層では殆どは軽症で終わってしまいます。

しかし、重症度が低いとはいえ、高齢者や持病など重症化因子のある人、老人ホーム、介護施設などでの感染はやはり致死率が高く危険であることに変わりありません。若年層における感染が増えることは、感染がまん延し相対的に重症になりやすい人のリスクを高めることになってしまいます。




オミクロン株の感染は、症状的には発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感、咽頭通、咳嗽、鼻汁、嘔気が出ることが多いです。デルタ株に見られたような味覚・嗅覚の異常は殆どありません。若年層ではこれらの症状も1-2日で治ってしまうことも少なくありません。無症状の人もいますので、もし疑わしい症状があればリアルタイムPCRの検査をお勧めします。抗原検査よりは正確と思います。




新型コロナウイルス感染症の予防は3密(密閉・密集・密接)を避けることがを基本です。しかし、いくら注意をしていても知らないうちにかかってしまう可能性はあります。オミクロン株に対するワクチンの効果は、デルタ株より落ちるとはいえ未接種よりは確実にあります。新しいm-RNAワクチンであることや心筋炎などワクチンの副反応を不安に思う方もおられると思いますが、今までの報告では感染のリスクに比べるとワクチンの有効性は高く、接種する意義はあると思います。




オミクロン株感染は、徐々に終息してきていますが、すぐに消えることはないでしょう。逆に、オミクロン株は現在のBA.1株から変異によりステルスオミクロンといわれるBA.2株に変わりつつあります。BA.2株はBA.1株より感染力が2〜3割強くなるとされています。今後、BA.2株が主な感染ウイルスになることがあれば、まん延防止等重点措置が解除されることと相まって、再び感染者数が急増し第7波が起こる可能性があります。日常生活の回復が第7波の引き金にならないように、マスクなどの感染防御、行動の自制、3密の回避、ワクチン接種を地道に続けることが大切であると思います。









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