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わだ小児科クリニック

病気について

【溶連菌感染症】

発行日:2004/05/18

1.【 溶 連 菌 感 染 症 】とはどんな病気ですか?
溶連菌とは溶血性連鎖球菌という細菌のことで、いくつかの菌の種類があります。 通常、問題になるのはその中でもA群β溶血性連鎖球菌といわれるものです。
この菌が咽頭や皮膚に感染を起こすと、高い熱が出たり、のどが痛くなったり、 皮膚が化膿したりします。特徴的なことはのどが赤くなったり、皮膚に赤い発疹が出ることです。
ひどくなると舌が真っ赤な苺のようになったり、全身が赤くなって猩紅熱という病気になります。
のどの感染では2〜5日の潜伏期で回りの人にうつりますが、皮膚の感染では1〜4週とうつるのが遅くなります。

2. どんな【 治 療 】をするのですか?
この菌にはペニシリン系の抗生剤が非常によく効きます。抗生剤を内服して2日もすると
回りの人にうつることはありません。また、発熱などの症状がなくなれば幼稚園や学校に行っても構いません。
しかし、合併症の予防のために症状が収まっても、10日から2週間は抗生剤を内服しなければいけません。
のどの検査で溶連菌があるかないかはすぐに分かりますので、溶連菌感染症がはっきりしたら抗生剤は きちんと内服して下さい。

3. 溶連菌感染症の【 合 併 症 】にはどんな病気があるのですか?
溶連菌感染による合併症には、「急性糸球体腎炎」と「リウマチ熱」があります。 これらの病気は感染の初めから1〜4週後に起こることが多く、当初の発熱やのど痛、 発赤などの症状が収まってもそれだけで安心は出来ないのです。
 ・「急性糸球体腎炎」は突然コーラのような黒い血尿が出て、   尿が出ずらくなって身体がむくんでしまう病気です。
 ・「リウマチ熱」は大きな関節が腫れて痛くなったり、   熱が出たり、心炎という心臓の病気を起こすものです。
どちらもかかると大変厄介な病気ですから、必ず抗生剤による予防を行わなければいけません。
溶連菌感染症では10日以上の抗生剤を内服すれば、このような合併症はまず起こりません。 症状がなくなっても抗生剤は必ず内服して下さい。

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