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ロタウイルスの予防ワクチンが接種出来ます

冬から春にかけて乳幼児ではロタウイルス胃腸炎が流行するようになります。

嘔吐、水様下痢、発熱などロタウイルス胃腸炎は重度の症状になることが少なくありません。

その予防のワクチンが昨年末から出来るようになっています。




 ロタウイルス胃腸炎は小児の胃腸炎ではノロウイルス胃腸炎と
共に最も頻度の多いものです。

特にその発症は乳幼児に集中し、ロタウイルス胃腸炎の
入院患者の7割は2歳までの乳幼児とされています。

一般的にはノロウイルス感染が秋から冬に多いのに対し、
ロタウイルス感染は冬から春先にかけて流行を起こします。

症状としては頻回の嘔吐、水様性白色下痢、発熱などが目立ち、
水分補給が出来ないために脱水症状が起こりやすくなります。

下痢の性状や頻回の嘔吐のために以前は、白色便性
乳幼児嘔吐下痢症とか仮性乳児コレラとも呼ばれていました。

脱水症状の外にもけいれん、脳炎・脳症の原因になることの
危険性が指摘されています。




ロタウイルスはその車輪状の形状からロタと名付けられ、
ヒトに感染を起こすいくつかの型が知られています。

通常1〜3日の潜伏期で発病し、その感染力はほんのわずかの
ウイルスで発病するため極めて強いものです。

ウイルスは吐物や下痢に大量に含まれ、しかも一般の環境の中では
10日程度は不活化しないため、集団生活の中では極めて流行が
起こりやすくなります。

流行の防止には、下痢や吐物の後始末を徹底すること、手洗い、
うがいをきちんとすることが大切です。
特にアルコールなどの一般の消毒薬は効果がありませんので、
塩素系の消毒薬、漂白剤を使う必要があります。

症状自体は1週間程度で改善していきますが、下痢は治っても
便からのウイルスの排出は更に一週程度は持続しているので、
その間の便の扱いには注意が必要となります。









  このような乳幼児のロタウイルス胃腸炎の予防として
ワクチンの接種が出来るようになっています。
日本では平成23年11月に認可されたばかりですが、
世界では数年前から開始され多くの国で接種され効果を
上げています。

現在、日本では1種類のワクチン(ロタリックス内用液)が
接種可能になっています。ロタリックスは1種類の
ヒトロタウイルスを弱毒化した1価生ワクチンですが、
他の型のロタウイルスにも効果が認められています。
投与方法は以下の通りです。

 ・接種時期  生後6週〜24週 
 ・接種回数  2回経口投与 2回目接種は1回目から4週以上あける
 ・接種費用  1回につき14,000円程度

ロタリックスの副反応については、国内臨床試験では
ぐずり(7.3%)、下痢(3.5%)、咳・鼻汁(3.3%)などが
報告されています。

ただ、特殊な副作用として腸重積の発症が指摘されていますが、
世界の報告では6ヶ月令未満の乳児での発現の増大はないと
されています。




 ロタリックスの効果はかなり有効で、2回の接種で殆どの
ロタウイルス感染を予防することが出来ます。
更に、生ワクチンですので2回の接種をすれば以後接種をする
必要はなくなります。

また、もう1種類の5価の生ワクチン(ロタテック)がそのうちに
接種出来るようになる予定です。

ただ、こちらは3回接種となるため費用は余分になると思います。
乳幼児のロタウイルス胃腸炎は毎年のように流行し、
重症化しやすいのは確かですから、任意のワクチンでは
ありますが接種する意義は十分あると思います。


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