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【ノロウイルス感染に注意しましょう】

ノロウイルスによる感染性胃腸炎が大流行しています。感染者の便や吐物から感染しますので、その処理には十分気を付けることが必要です。

今年はノロウイルスによる感染性胃腸炎が乳幼児や老人の間で大流行しています。
時には集団発症がみられ、一部には重症のために死亡することも報告されています。
特に抵抗力の弱い乳幼児には、発症した時はきちんとした対応が必要となり、更に周りに感染を広げないよう便や吐物の処理に気を付けることが大切になります。


1. ノロウイルスとはどんなウイルスですか
ノロウイルスは以前はノーウオーク様ウイルスと言われ、更にその形態から「小型球形ウイルス」と一般に呼ばれていました。その後、平成14年国際学会においてノロウイルスという名称に定められたため、現在ではこの名称が使われています。このウイルスはカキに代表される二枚貝を介して、経口感染で急性の胃腸炎を起こすことが知られています。しかし、今はそれ以上に、感染者の便や嘔吐物に含まれたウイルスによって経口感染が起こり、感染が広がることが多くなっています。特に抵抗力の弱い人は、ほんのわずかのウイルス量で発症するので注意が必要です。


2. ノロウイルスによる胃腸炎はどんな症状ですか
ノロウイルスは経口感染で胃腸に入ると、すぐに1〜2日の潜伏期間で発病します。症状的には嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがみられ、特に嘔気、嘔吐の症状が強く出るのが特徴です。嘔吐に続いて腹痛や水様性の下痢が続き、人によってはなかなか直らず、食思が低下して脱水症状になることもあります。特に乳幼児の場合は、嘔吐、下痢が持続しやすく、脱水になりやすいので注意が必要です。症状の強い場合は、必ず医療機関を受診して下さい。ただ、症状はかなり個人差がありますので、ウイルスに感染しても必ずしも発病するとは限りません。胃腸症状ではなく、単なる風邪のような症状しか出ない人もいるのです。


3. ノロウイルス感染はすぐに診断出来るのですか
 感染性胃腸炎は、ノロウイルス以外にもロタウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルスなど多くの原因があります。それ故、流行などから十分に疑われても、胃腸炎の症状だけでノロウイルスと確定することは出来ません。しかし、今までは外来で出来るような簡単な検査キットがなかったのですが、近々発売になるとの発表もありますので、今後は便や吐物で簡単に診断出来るようになると思われます。


4. 感染の予防はどうすればよいですか
 ノロウイルス感染は経口感染ですから、それを防ぐための手洗い、うがいがとても大切です。更に、感染を広げないためには感染者の下痢便や嘔吐物の後始末をきちんとしなければいけません。特に、嘔吐物などは乾燥すると空気中に浮遊して、感染を起こすことが指摘されていますので、嘔吐物の消毒や拭取りが必要となります。ただ、このウイルスは消毒用アルコールや逆性石鹸には抵抗性があり、これらによる消毒は効果がありません。しかし、塩素系消毒剤は効果がありますので、家庭では塩素系漂白剤の使用が勧められています。大体200倍程度に薄めて使用することでよいと思います。



 また、カキのような二枚貝の摂食からの感染を防ぐためには、十分な加熱が必要とされています。軽い加熱ではウイルスは死なないので注意して下さい。

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